水は1日に2リットル飲まなくちゃいけない?
「星谷さん、1日にお水を2リットル飲んだほうが良いって本当ですか?」
サロンで、お客さまによく聞かれる質問の1つです。
「飲んだお水がそのままお肌の水分が増える訳ではないし、お水を飲むことでお肌の代謝が上がる訳でもないです。頑張ってお水を飲む必要はありません。」
「喉が渇いたときに、水分を摂ってください。温かいものだと尚、良いですね。」
「喉が渇いたときに、水分を摂ってください。温かいものだと尚、良いですね。」
これが私のいつもの答えです。
お肌の水分のもとは、化粧水の水分ではないし、今飲んだお水でもない。
体内の細胞から染み出した水です。
人の身体の3分の2は水でできているので、体重50kgのひとであれば33リットルもの水を体内に保持しています。わずか0.02mmの厚さの角質層に水分を与えるには十分な水源です。
皮膚の重さは表皮・真皮合わせて全身で3kgですから、お肌の乾燥対策で頑張って水を飲むのはナンセンス、と私は考えています。
1日に必要な水の量は
個人の体重
気温や湿度
掻いた汗の量
塩分やアルコールの摂取量
食事で摂った水分量
によって決まります。
個人の体重
気温や湿度
掻いた汗の量
塩分やアルコールの摂取量
食事で摂った水分量
によって決まります。
摂取した余分な水分は尿から排泄されますが、その量にも限界があります。摂りすぎた水分は排泄しきれずに体内に溜まって、むくみや冷えの原因になり代謝ダウンに繋がります。
また、水分の摂りすぎは胃液が薄まって、胃もたれや吐き気の原因になることもあります。
やみくもに「1日XXリットル!」と決めることは得策ではないでしょう。
適量の水分を摂れているかは、尿の色が濃ければ脱水気味、薄ければ摂りすぎと判断することが出来ます。
水を飲むと、デトックスしてお肌がきれいになる?
残念ながらなりません。お肌の代謝と水分の代謝は別物です。お肌の代謝が下がる原因は、成長ホルモンの減少や血行不良が主です。
汗を出すために、水を飲んだほうが良い?
いいえ。水を飲むと尿は増えても、汗が増えることはありません。汗の役割は体温調節であり、美容上のメリットはありません。一度に大量にかいた汗はアルカリ性に傾き、お肌を刺激してかゆみの原因になります。
汗をかかない人は、代謝が悪い?
いいえ。汗の量と基礎代謝(生命活動を維持するために必要なエネルギー)は無関係です。基礎代謝が年齢と共に減っていくのは、筋肉とホルモンの減少が原因です。
いかがでしたか?私たちの生活と切り離すことのできないお水。正しく理解して、適時適切な水分補給を心がけましょう。