「私にあったメニューはなんだろう?」
せっかくエステに行こうと思い立ったのに、どのメニューを選んで良いか分からない…
そんなお悩み、スッキリ解決!
フェイシャルエステに用いられる「超音波」について、どこよりも詳しく説明します。
はじめに
超音波とは
超音波は「人の耳で聞き取れない周波数の波」と定義され、20kHz(1秒間に2万回)以上の振動波を指します。
身の回りで超音波の技術が使われている例として、「超音波歯ブラシ」や「産婦人科などで用いられる腹部エコー」が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。




超音波歯ブラシ:1MHz~2MHz
成人の腹部エコー:3MHz~5MHz
と言われます。
一概に超音波と言っても、周波数(振動数)が大きければ大きいほど良いというわけではありません。もちろん、小さければ小さいほど良いということでもありません。
使用の用途や目的に合わせて、適切な周波数を選ぶことが大切なのです。
フェイシャルで使われる超音波
当サロンのフェイシャルエステで使用する超音波機器の振動数は、1MHz(1秒に100万回)です。
この微細な振動により、お肌の調子を整えながら美容有効成分を効率よく届けることができます。
プローブに美容液を一滴垂らした様子を動画に収めました!
超音波の微振動により美容液が表面張力を超えて分裂し、ミクロな霧状になっています。
この動画を見るだけでも、超音波エステへの期待が高まってきますね!
超音波エステ -4つの美肌効果-
①ディープクレンジング効果
超音波の洗浄効果が活用されている身近な例としては、眼鏡やアクセサリーの洗浄を挙げることができます。
施術後の手触りがとても滑らかになるのは、超音波のディープクレンジング効果によるものです。
※振動の加速度による洗浄効果は、数百キロヘルツからメガヘルツ帯で顕著に現れます 周波数の2乗に比例して加速度は大きくなるため、高周波ほど洗浄効果は高くなります
②マッサージ効果
お肌の表面を摩擦することなく、ハンドマッサージでは行えない肌深部のマッサージが可能になります。
揉んだり叩いたりしないエアリータッチの施術にもかかわらず、超音波を用いることでフェイスラインをすっきりさせることができます。
「絶対に擦ってほしくない」という皆さま共通の願いに全力で応えます!
③温熱効果
超音波の「振動エネルギー」が表皮から皮下組織に吸収されると、組織を構成している細胞間で「ジュール熱」が発生します。
振動エネルギーから変換された「熱エネルギー」が、交感神経を刺激し、血管を拡張し血液量を増加させます。
施術後の効果はもちろん、翌朝のお肌の調子が良いのにも納得がいきますね。
④浸透効果
お肌の上に美容液をのせて超音波をあてると、お肌への浸透が促進されます。
超音波による浸透促進は、新しい可能性のある技術の一つとして注目されています。医療の現場でも、薬剤の経皮吸収を促進するために超音波(フォノフォレーシス = Phonophoresis)を用いることが注目されています。
超音波科学館
行ってみたい「超音波科学館」
物理学科出身の筆者、超音波についてのブログ執筆中に「超音波科学館」なるものの存在を知り、興味津々です。
参考 超音波科学館本多電子株式会社- 場所:愛知県豊橋市大岩町小山塚20
- 開館時間:10:00~12:00 / 13:00~16:00
- 休館日:土曜/日曜/祝日
- 見学費用:無料
現在は感染症対策のため、休館中とのこと。
営業再開したら、お邪魔してみたいです。
楽しすぎる「超音波ハンドブック」
先に紹介した「超音波科学館」を運営している本多電子株式会社による「超音波ハンドブック」
全く予備知識のない方でもすんなり理解できるよう噛み砕いてあり、楽しい読み物になっています。
参考 超音波ハンドブック本多電子株式会社技術開発にとどまらず、「超音波科学館」や「超音波ハンドブック」を通じて広く知識を浸透させようという企業努力に脱帽です。
当ブログも、美容について学びたい皆さまのお役に立てるよう、有益な情報を発信していけたらと思います。
お楽しみに。